らせんを描いて

子どもの頃から理数系科目が苦手でした。
それなのにヒーリング中には図形や幾何学模様が頻繁に
登場するようになってしまいました。
石のエーテル体のエネルギーを指定すると、
自動的に四面体や、立方体、よくわからない複雑な立体に変化したり、
素粒子をイメージさせる微小な球体の集合が、ザーッと動きながら
万華鏡のように幾何学模様を形成していくことがあります。
また物質というより平面図形そのものが、癒やし手として現れることもあります。
受け取るメッセージも、時々、幾何学的な説明になります。

先日のセッションでは、突然大きなコンパスが現れて、
円をクルリと描いて見せてくれました。
「芯を立てる。」といった意味を感じました。
クライアントさんは、ご自身の霊性向上のために、
熱心な勉強を進められている方でした。
私が多く説明するまでもなく、このイメージは
お心に強く響くものがあったのだそうです。

叡智の源は自分自身の内側にある、という感覚から離れて、
外側に求め過ぎると、次第に浮足立ってきてしまいます。
コンパスの軸足を、ご自身の中心に据えて
少しずつ円を拡げるように探求していくことができれば、
バランスの良い成長があると思います。

その方には、お休みされている瞑想を再開してみてはいかがでしょうか、
とご提案しました。
外に求める心を脇に置いて、内をみる時間を作ってはどうでしょう、と。
その静寂、そのくつろぎの先に、中心軸への回帰があるように感じました。

しかし図形によるメッセージは、シンプルであればあるほど含みがあり、
私たちの理解を超えた示唆を与えてもくれているようです。

その時理解した以外に、より深い意味もあったのだと、
私が気づいたのは、セッションより少し後でした。
小さな目覚めのような感覚が起こるたびに、
コンパスの支点は、わずかずつ上昇していくのです。
ある日振り返り、粛々と創造していた円は、
らせんの道筋を描いてきたということに思い至ります。
中心点がなければ円はなかったし、軸がなければ、らせんもありませんでした。

点も軸も、そもそも夢まぼろしだという見方も確かにできます。
でも、あなたがそこにいたからこそ、物語は紡がれたのです。
あなたがそこにいなければ、その素晴らしい宇宙もないのです