幸せなら手をたたこう

ヒーリングは、肉体的、精神的、感情的、霊的に、さまざまな観点において、
本来あるべきバランスを取り戻すためのもの、だと考えていますが、
このようなサイトにお越しいただく方の中には、より霊的に向上したい、
ご自身のエネルギーを高めたい、と希望される方も多くいらっしゃいます。

高みを目指す、のは人としてごく自然なことだと思いますが、
ただ、人より高くあることだけが目的になってしまうのは、
かえって不自然な感じがします。

「ハリー・ポッターと賢者の石」の中で、ハリーが“不死をもたらす石”を
願いと同時に手にすることができたのは、彼がそれを使いたいとは
思っていなかった、つまり「死をも怖れぬ」状況だったからです。
執着のない、怖れのない願いこそが具現化への道を拓く、とすれば、
願いがかなうかどうかなど忘れるくらいの、ひたむきな心のあり方、
が幸運の鍵だといえるかもしれません。

でもそうはいっても、なんとなくエネルギーが落ちてしまう…ことはありますよね。
人間ですから。

数日前、突然「幸せなら手をたたこう」という歌が頭に響いてきました。
どうしてこんな古い歌が…、と訝しく思いながら、
軽く口ずさんで手をたたいてみたら、
サッと周囲のエネルギーが変わったので驚きました。

あらためて調べてみたところ、坂本九さんのヒットソングだと
勝手に思いこんでいたのですが、じつは元々は作詞・作曲者不詳の歌を
彼が偶然耳にして、カバーしたものだったということを
初めて知りました。
原曲はアメリカ民謡か、スペイン民謡、という説もあれば、
古いラトビア民謡がルーツ、という話もあり、ともかくも
世界中で歌われているようです。

考えてみれば、歌いながら手をたたいたり、足を踏み鳴らしたり、
するわけですから、浄化したり魔を払ったりしながらエネルギーを高める
儀式的なものに由来している可能性はあると思います。
じつはかなり古くからあった歌なのではないでしょうか。

幸せであることを3次元に確定させていくような歌詞も
場のエネルギーを高めていくと思います。
そして、手をたたこう、に始まって、足を鳴らしたり、肩をたたいたり…
と続いていきますが、最後の歌詞が「幸せなら 最初から」となるのは
ご存知でしたでしょうか。
終わらないのです。ウロボロスの蛇みたいに。
永遠に円環していくことを示しているところにもまた、
この歌のただならぬ力を感じてしまいます。

この歌はおそらく、おうちでできる簡単ヒーリング、になると思いますので、
気分が沈みがちな時、歌なんか歌いたくもない時、
またなんとなく空気が重く感じる時にも、一度試してみてください。
お子様と一緒に歌うのも良いと思いますし、
たくさんの人で歌うと、パワーも増しそうです。
きっとこの歌が流行した頃の日本は元気だったのでしょう。

ところで、坂本九さんの歌には独特の世界がありますね。
「上を向いて歩こう」や「見上げてごらん夜の星を」など、
透明感があって励まされますし、普遍的な魅力を感じます。
飛行機事故で非業の最期を遂げられましたが、
特別な使命があった方だったのかな、と思います。