北風と太陽

「北風と太陽」というイソップ寓話をご存知でしょうか。
ヒーリング後にクライアント様と話している時に、その方が突然、
ご自身で発想を転換されたり、それまでの思考の領域をするりと抜けたような、
新たな解決策を話しはじめられたりすることがあります。
こちらが話そうとしていたアドバイスの言葉を思わず引っ込めてしまうほど、
それは唐突に、明確なひらめきの形でやってきます。
そんな時に「北風と太陽」を思い出すのです。

太陽の暖かさに、コートを脱ぐ旅人。
人はそれぞれ、思い思いの仮装をして、しっかり何枚も厚着をして
(時には鎧まで身につけて)この世界で旅をしているように思います。
しかし、自ら重いコートの1枚を脱ぐ時、その人の顔には気づきを得たことの
誇らしさが現れ、解放感と、新たな希望への喜びに輝きはじめます。
その瞬間は、非常に崇高なものとして感じられます。
遠隔のセッションであっても、同じような状況に見えることがあります。
同時に、私の目を曇らせていたヴェールも、1枚はらりと、
剥ぎ取られていくようです。

それはとてもありがたく、ヒーリングを続けていきたいと心から感じる
ひとときです。